ダイセキMCRの取組みについて
2009年に地場企業を100%子会社化して鉛精錬事業に進出した時から、「クリーン&リサイクル」を合言葉にCO2の排出が少ない工場を作ろうと宇都宮リサイクルセンターの新工場建設を取組みました。
工場建設にあたっては、従来のコークスを燃料とした熔解炉について、環境配慮されたLNGを使用するイタリア製還元炉プラントを日本で最初に導入しました。また、精錬炉については従来は重油で加熱していましたが、世界で初めて電気を使用する日本製誘導加熱式精錬炉を設置しました。この最新工場は、世界の鉛精錬会社と比べてもCO2削減では最先端の設備であると自負しております。
熱処理工程でエネルギーを変更した設備
① 熔解炉:廃鉛バッテリーを解体した鉛を熔かしてブリオン(粗鉛)にする
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従来の既存設備 設備:竪炉 燃料:コークス -
宇都宮リサイクルセンター 設備:回転炉 燃料:都市ガス
*都市ガス(13A)の利用で、LPG、重油、灯油と比較してCO2が削減されます
2022年3月より「カーボンニュートラルLNG」でCO2排出ゼロ!
② 精錬炉:①で熔解したブリオン(粗鉛)を精錬して純度99.99%の鉛インゴットにする
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従来の既存設備 設備:重油バーナー 燃料:重油 -
宇都宮リサイクルセンター 設備:誘導加熱式 燃料:電気
*火炎を使用しない。また自己発熱のため、熱交換効率が高く省エネでCO2が削減されます
カーボンフリーエネルギーの採用
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カーボンニュートラルLNG
2022年3月に東京ガスとカーボンニュートラルLNGの供給契約。今まで最大のCO2を排出していた熔解炉のCO2がゼロに。
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CO2フリー電気
2022年3月より本社・平出工場、篠井工場の電気を、CO2フリー電気供給に切替してCO2がゼロに。
グリーントランスフォーメーション(GX)の取組み
グリーントランスフォーメーション(GX)とは、環境に配慮した先端技術を使い、産業構造や社会経済を変革して成長につなげること。ダイセキMCRでは、2050年カーボンニュートラルの実現を目指してGXを着実にすすめています。
2010年 | 本社事務室にLED照明を使用 |
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2014年 | 日本で初めてLNGを使用するイタリア製還元プラントを導入(コークスからLNGへ) |
2014年 | 世界で初めて電気を使用する日本製誘導加熱式精錬炉を導入(重油から電気へ) |
2017年 | 再生可能エネルギーの太陽光発電を開始 |
2019年 | 工場の照明器具を水銀灯からLED照明へ切替 |
2019年 | 営業車両をハイブリッド車へ切替 |
2022年 | 東京ガスのカーボンニュートラルLNGを使用開始 |
2022年 | 本社・平出工場、篠井工場の電力をCO2フリー電気に変更 |
2024年 | 株式会社ダイセキが、気候変動分野の情報開示において、CDP Aスコアを獲得 |
2024年 | 2024年度よりバッテリー回収トラックのCO2排出をJ-クレジットを活用してオフセット |